映画

「Winny」感想

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今回は「Winny」の感想を書いていこうと思います。

まず最初にすごいなと思ったのが、東出昌大さんのオタク味溢れる演技がとにかく上手いこと。
どことなく落ち着きがないような所作がすごくしっくりくる。
あと自分の好きな事に関してはめちゃくちゃ早口になるところとか。
身体つきもちょっと太った感じがあって、しっかり役作りされてる...!と感動してしまいました。
エンドロールでご本人の映像も流れますが本当にそっくり。

広告を見た限りではすごく重い内容なのかと思ってましたが、実際は結構笑えるシーンも多かったのが意外でした。
金子氏は基本的に天然で自由人って感じ。
裁判ではいつも緊張感があるのに、プログラミング実演となると暴走機関車になるシーンが特に面白かったです。
ただ独りになると、自由にプログラミングがしたい、家族と話したいという気持ちとの葛藤があってかなり悲壮感があるのもまた良い。
Winny事件について詳しく調べていく過程で、壇弁護士ご本人のブログが残っていることを知ったのですが、ここからエピソードを多く拾っているのが分かるんですよね。
これ見るまでは流石に創作だろうと思ってたんですが、見覚えあるお話がブログ内で沢山見つかって驚きました。
飲み会のシーンで着てたサスペンダーも実際に着てたものだったんですね、すごいこだわりだ…。

金子氏逮捕当時、私はネットの世界とは無縁の子供だったので、Winnyの存在すら知りませんでした。
なので映画鑑賞前後併せてとにかくいろんな情報を漁りました。
Winnyが如何にすごい技術だったか、また金子氏が如何にすごい人物であったか語る人が多い一方、Winnyの負の側面について触れたり、美化されすぎていると批判の声もありました。
これでは当時を知らない、プログラミングの知識もない私が意見するのは非常に難しいなと感じます。
ただ、この映画で伝えたかったのは、そんな事件とは別の金子氏自身の人柄だったのではないかと。
結果がどうあれ彼は純粋なプログラミングオタクで、当時のメディアが喧伝していたような悪人ではなかったのだと、この映画は言いたいのだと思います。

事件の全貌を知ってから見ると大きな驚きや感動はないんですが、見終わってからじわじわと何か込み上げてくるものがあって、もう一回見たいと思っている自分がいます。
まだ3月なので暫定ですが、個人的には今年一面白かったと言ってもいい。
前述した通り東出さんのハマりっぷりが本当にすごいのでそれだけでも一見の価値があります。
気になった方は是非見てみてください。

参考
Attorney@law(壇弁護士のブログ)
映画化された「Winny」はどんな事件を引き起こしたか〜本誌記事で振り返る当時の衝撃 - INTERNET Watch


ちなみに本日も映画鑑賞したのでその感想はまた後日書こうと思います。
タスクがどんどん増えていく…!
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