映画

「はい、泳げません」「犬王」感想

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昨日は「はい、泳げません」を鑑賞しました。
ちなみに私、主演の長谷川博己さんの大ファンなので今作の公開を非常に楽しみにしておりました。

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タイトルの通りカナヅチの主人公・雄司が泳げるようになるべく水泳教室に通いはじめる、というお話です。
最初は水に触れることすら出来ず怯える姿はコミカルで面白かったです。
それが徐々に泳げるようになっていき、見ているこっちも応援したくなるんですよね。
主人公の成長がすごく丁寧に描かれていると思います。
同じ教室のおばさんたちも良いキャラで、雄司とコーチの会話にあれこれ小言を挟んでくるところが妖精みたいで思わず笑ってしまいました。

しかし少しずつ雄司の暗い過去が垣間見えてきて、それとどう向き合うのか…という展開に。
雄司は息子を救えなかった自分を責め続け、失った記憶を取り戻そうと必死な訳ですが、それに対してコーチは無理に思い出す必要はないと雄司を導いてくれます。
時には厳しく指導することもあるコーチですが、悩む人には優しく手を差し伸べる、その姿が揺らぐ水そのものを見ているような気分でした。
ずっとコメディタッチだったのに、過去回想シーンは本当に壮絶すぎて胸が痛かったです…。
演出が本当にうまい。

笑って泣けて、最後にはほっこり出来る優しい映画なのでおすすめです。
欠点を挙げるとすると、途中水の揺らぎを映像のブレで表現しているシーンがあったのですが、私は非常に画面酔いしやすいので結構辛かったです。
普通の人は気にならないかな?


ついでですが、先週見に行ったものの記事が書けてなかったこちらの作品の感想も書いていこうかと。

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それがこちらの「犬王」です。

一言で言うなら”聴く”映画って感じ。
ほぼ事前情報無しで、なんとなく猿楽のお話なんだなーぐらいのノリで見に行ったんですが蓋を開ければめちゃくちゃロックしててびっくりしちゃいました。
猿楽というよりは「新解釈・平家物語」と言った方が近いかもしれない…。
この辺でかなり好き嫌いが分かれるかもしれません。私は好きです。

アニメーションも雰囲気に合わせて日本画チックな感じ。
新海監督ヒットの影響か最近はリアル寄りな描写が多い印象でしたが、これもまたアニメの良さですよね。
ただところどころ使いまわしが目立つのが気になりました。
使いまわし自体はしてもいいんですが、目に付くレベルでされるとちょっとな…。
前述の通り”聴く”映画なので、音楽に没入する感じで見ると良いかもしれません、多分。

ストーリーは割とあっさりした印象がありますが綺麗にまとまっていると思います。
気になった方は是非。
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